大阪府北部からご来店のお客様です。
結婚指輪を手作りする方法には2つの方法があります。
一つはワックスで指輪の原型を作るワックス製法。
もう一つは金属の棒を丸めて指輪にする鍛造製法です。
どちらの製法で手作りするかは、作りたいデザインによって選んでいただけます。
今回のお客様はワックスで指輪の原型を作るコースを選んでいただきました。
チューブ状のワックスを作りたい指輪幅を切り出します。
お客様の作りたい結婚指輪のデザインはシンプルなストレート型の甲丸リングに当店のオプション加工で金槌で叩いた槌目模様を入れたデザインがご希望です。
そのため、ワックスで作る指輪原型はシンプルなストレート型の原型です。
切り出したワックスの断面は凸凹になっているのでヤスリで断面を削りなめらかにし、かつ、希望の指輪幅になるまで削っていきます。
希望の指輪幅になれば、外側の余分な厚みを削って適正な指輪の厚みに仕上げていきます。
どこまでの厚み、幅に削るかは目安としてマジック等でラインを引いて、そのマジックのラインを見ながら削ります。そのためどのくらい削れば良いかは初心者のお客様でも良くわかるように指示させていただいております。
幅、サイズ、厚みを希望のサイズになれば、表面を甲丸形に滑らかに仕上げれば結婚指輪の原型の完成です!
指輪の手作りに使用するワックスはチューブ状の形になっているのでノコギリで切るだけでドーナツ状のリングの形になるので細かい部分を削って仕上げるだけでストレート型のシンプルなデザインの原型であれば短時間で製作が可能です。
今回のお客様の原型製作にかかった時間は約1時間半でした。
ワックスは柔らかいので力は必要なく女性でも簡単に作ることができます。
ワックスの原型作りは短時間でできますが、原型を鋳造によって貴金属に仕上げるまでは約1か月~1か月半ほど必要です。そのため、ワックス製作で結婚指輪を手作りする場合は納期までの期間を見据えてご来店いただくことをお勧めします。
当店でプラチナ鋳造し、表面を磨き、槌目模様を入れた結婚指輪の完成品がこちらです!
女性物の結婚指輪は幅が2mm、男性物は3mmで製作して頂きました。
槌目模様は専用の特殊な金づちで表面をたたいて仕上げます。その叩いた跡は周りの光をランダムに反射しミラーボールのように輝きとても美しい結婚指輪になります。
この度はMAKI大阪工房で結婚指輪手作りのご来店誠にありがとうございました!