ご紹介のお客様は、大阪工房へお越しのお客様は京都府からご来店いただきました。
MAKI大阪工房はJR大阪駅から徒歩10分の便利な場所にあり、京都や神戸など近郊のお客様が多数ご来店していただいております。
神戸方面からの電車は、JR線か阪神電車が便利ですが、JR東西線の北新地駅が最も最寄りになります。
京都方面からの電車は、JR線、阪急電車、京阪電車になると思いますが、阪急電車の大阪梅田駅が最も遠く、京阪電車の大江橋駅が最も最寄りで当工房までは500m徒歩7分程度でお越しいただけます。
どちらもマイナーな路線になるので電車の駅がよくわからないようであればJR大阪駅からご来店いただくのがわかりやすいと思います。大阪駅では御堂筋口改札を出ていただくと工房に一番近い改札になります。
MAKI大阪工房まで電車でお越しいただく際の参考にしてください。
さて、本題に戻りますが、今回ご来店のお客様の希望のデザインは特に形状にこだわりがなくシンプルなデザインでよく、重要とする希望は内側に手書きのオリジナル模様を彫刻したいということでした。そのため指輪はストレート型の甲丸型のシンプルな結婚指輪の原型をワックスコースで製作頂きました。
まず最初にワックスに指輪幅のラインを罫書きます。この罫書きラインを目安にのこぎりでワックスを切り出していきます。
この時に注意しなければならない点はのこぎりの歯にできるだけ近い柄の部分を持つようにすることです。歯より遠い部分を持つとのこぎりが安定せず左右にぶれて歪んで切れたり、切った断面がガタガタになってしまいます。歯に近い柄の部分を持って切ると安定してまっすぐに切れるようになります。
ガタガタに切れてしまってもご安心ください。ワックスを切り出した断面はヤスリで削ってまっすぐに整えることができます。
希望の指輪幅になるまでヤスリで削り、希望の指輪幅になれば今度は内側を削って指輪サイズを合わせます。
リーマーという穴を広げる道具を使い自分の指輪サイズに合わせましょう。このリーマー作業もちょっとしたコツが必要で、力任せに削ってしまうと指輪の内側が凸凹になってしまうので力を入れず優しく削っていくほうがよいでしょう。
指輪サイズを合わせることができたら、余分な表面を削って適切な厚みに削ります。
適切な厚みになれば表面の角を丸めて甲丸型の結婚指輪原形の完成です。
原型は当工房でお預かりし、プラチナ鋳造を経て結婚指輪に仕上げます。
表面をピカピカに磨いてシンプルな結婚指輪の完成です。
さて、最後に指輪の内側にお二人の希望のデザインを彫刻します。
彫刻のデザインはお二人が手書きで書いた絵をトレースして彫刻します。
写真の模様は松と百合の花の絵で、お二人が自筆の手書きで書いたものをスキャナでトレースして彫刻いたしました。
指輪の幅が細く、彫刻スペースがそれほど広くは無かったので出来るだけシンプルなデザインになるように何度も絵を描いていただき、バランスの良いものを選んで彫刻しております。
お二人にとって思い入れのあるデザインになり、大切にできる結婚指輪の完成です。
この度はご来店ありがとうございました!