大阪市内よりご来店のお客様です。
二人ともに優しい雰囲気で、人柄の良さをうかがえるカップル様でした。
そんなお二人に手作りして頂いた結婚指輪はハートの形に見えるデザインです。
手作り作業開始
結婚指輪の原型をワックスで手作りする「ワックスコース」での製作開始です。
ワックス切り出し

まず、ワックスを切り出しますが、歪んだいる形を作る場合は歪んだ幅分のワックスを切り出します。幅の広いワックスからいらない部分を削り取って形を削り出して作ります。
よって、真っすぐな形を作るよりも手間がかかるのがわかります。
穴を広げてサイズ合わせ

切り出したワックスは最初から直径16mm弱の穴が空いており、およそ9号の大きさです。このサイズより大きなサイズの場合は穴を広げて自分たちのサイズに合わせていきます。
穴を広げる作業に使う道具はリーマーというテーパーのある棒で、棒には刃がついており穴に差し込んで回すと穴削れて広がります。
リングサイズ表
| サイズ | 直径 | 
|---|---|
| 1号 | 13.00mm | 
| 2号 | 13.33mm | 
| 3号 | 13.66mm | 
| 4号 | 14.00mm | 
| 5号 | 14.33mm | 
| 6号 | 14.66mm | 
| 7号 | 15.00mm | 
| 8号 | 15.33mm | 
| 9号 | 15.66mm | 
| 10号 | 16.00mm | 
| 11号 | 16.33mm | 
| 12号 | 16.66mm | 
| 13号 | 17.00mm | 
| 14号 | 17.33mm | 
| 15号 | 17.66mm | 
| 16号 | 18.00mm | 
| 17号 | 18.33mm | 
| 18号 | 18.66mm | 
| 19号 | 19.00mm | 
| 20号 | 19.33mm | 
| 21号 | 19.66mm | 
| 22号 | 20.00mm | 
| 23号 | 20.33mm | 
| 24号 | 20.66mm | 
| 25号 | 21.00mm | 
| 26号 | 21.33mm | 
| 27号 | 21.66mm | 
| 28号 | 22.00mm | 
| 29号 | 22.33mm | 
| 30号 | 22.66mm | 
日本の規格ではサイズの号数の直径が決まっています。指のサイズを測るためのリングゲージや、指輪のサイズを測るサイズ棒は1号~30号までが一般的に表記されております。
ですが、ベビーリングなどは1号(13.00mm)よりも小さいので、1号~30号までのサイズしか作れないといったことではありません。
特に自分たちで手作りする結婚指輪の場合は、指輪サイズも自分たちで穴を広げて合わせるので10.5号などのハーフサイズの指輪も作ることが可能です。さらに細かく調整して10.25号といったサイズも作れてしまいます。
既製品の結婚指輪の場合はほとんどがこのような細かい調整したサイズは無く、整数号しかありません。
こののうなサイズの細かい微調整が出来るというのも手作り結婚指輪の魅力でもあります。
結婚指輪原型の完成
指輪のサイズを合わせてハート型に見えるように形を削り出せば原型の完成です。

2本とも原型を斜めから見るとハート型になっています。
右がレディスの原型ですが、こちらはシンプルにハート型で完成ですが、左のメンズの方は少しこだわったデザインに削っています。トップ部分にはダイヤモンドを埋め込む場所としてマジックで印が入っていますが、サイドから真下の部分にかけては表面はヤスリでランダムにいろいろな多角形の面が出来るように削っています。
ハート型と言っても外して斜めから見たときにだけ見えるデザインですが、男性物らしくあまり可愛らしくならないようにカジュアルな要素を入れたタイトのことから表面を削っていただきました。
プラチナ結婚指輪の完成
ワックス製作の場合はお客様に行っていただく作業は、この原型作りで完成となります。
原型は当店の工房で鋳造し、プラチナやゴールドに仕上げていきます。完成した結婚指輪がこちらです。

レディスはデザインがアンシンメトリーになるようにトップから片方にかけてダイヤモンドを3個埋め込んだお洒落なデザインに仕上げりました。表面の仕上げは全面光沢仕上げでピカピカに仕上げています。
メンズは原型製作時に削ったランダムな面は光沢に仕上げ、トップのダイヤが入った部分はつや消しにしてアクセントをつけています。
昨今はメンズでもダイヤモンドを入れる方が増えてきています。今回のお客様は青い色のブルーダイヤモンドを1個埋め込んでカジュアルな雰囲気を出しました。
この度は大阪工房での手作りご来店ありがとうございました!

 
                             
                             
                            