ご紹介のお客様は大阪市内より南の泉南方面からのご来店のお客様です。
今回は男性お1人のご来店で結婚式に合わせて指輪を手作りしてサプライズで彼女に指輪を贈りたいとのことで大阪工房までご来店頂きました。
大阪梅田のMAKI大阪工房までは距離がありますが、泉南方面でもうまく乗れれば乗り換えなしで、JR1本で大阪駅までお越し頂けます。非常に便利な立地にありますので関西各方面から多数ご来店頂き結婚指輪の手作りして頂けております。
指輪の手作り作業開始
当初、婚約指輪の手作りという事でご来店いただいたのですが、大きなダイヤモンドの付いたオーソドックスな婚約指輪ではなく、普段でも身につけやすいシンプルなデザインの指輪を作りたいとのことで婚約指輪として指輪1本の手作りです。
まず、ご来店いただいてデザインを決めていきました。ストレート型では少し物足りず、自分で手作りした醍醐味を指輪に込めたいとS字型の指輪にすることに致しました。
また、宝石も何も入っていない指輪だと華やかさが足りないので、小さなダイヤモンドを埋め込むデザインに致しました。
本日は昼間に他のお客様の手作り予約が入っておりましたので夕方からのご来店で作業することになりましたので遅い時間でしたが作業を開始していただきました。
S字型の指輪を作る場合は、S字型の形を削り出して作ります。ワックスは曲げたりすることが出来ないので形は全て削り出しで作るようになります。
そのため歪んだカーブしたデザインの場合はゆがみ幅分のワックスを切り出し、そこからS字型などに削り出していきます。そのためストレートの指輪よりも削る量が多くなり時間と手間がかかりますが、頑張って作業して頂きました!
サプライズで手作り指輪の完成
指輪の幅は約2mmのS字型に美しくカーブしたサプライズ手作り指輪の完成です。
トップ部分には小さなメレダイヤを2個埋め込んでいます。埋め込み方は指輪表面に斜めに埋め込まれたように彫刻を斜めに入れてミルを足してダイヤモンドがたくさん入ってるように見えるように石留めしました。
結婚指輪に埋め込んだダイヤは外れないのか
ここで、結婚指輪などに石留めした宝石類、ダイヤモンドは使ってるうちに外れたりはしないのかというご質問を良く受けますので、埋め込み方法やどのようなことに気を付ければ良いかなど少しご説明します。
実際に指輪の宝石が外れてしまったという事を聞いたことはあるでしょうか?指輪は常に身に着けていると固いものに当たったり擦れたりして、傷がつきすり減ってしまいます。そのため、ダイヤモンドを押さえている爪が指輪表面よりも飛び出ているデザインの場合は真っ先に爪が当たりすり減り引っ掛けたりするのです。ファッションリングなどによく見かける石留め方法です。
ですが、結婚指輪の宝石の留めは埋め込みになっていて、指輪表面に穴を空け、表面よりも深くダイヤが留まっています。ダイヤを留めている爪も表面から飛び出ていない形で石を押さえるように彫刻して作ります。
そのため、ダイヤ、宝石、爪は指輪表面より飛び出しておらず、指輪を何かにぶつけてしまっても指輪表面の方が先にあたり、爪などがすり減ることはほとんどありません。
また、爪が飛び出していないので洋服などにも引っ掛かることもありません。結婚指輪のように長年に渡り日常身に着けている指輪の場合は埋め込み留めにすることで石留めの強度を持たせています。
オーダーメイドなどで結婚指輪を30年以上作り続けていますが、これまでダイヤや宝石が外れたという報告はありません。安心して宝石類を指輪につけた結婚指輪等を手作りください。
今回ご紹介のお客様のサプライズ手作り指輪も前述した方法でダイヤモンドを石留めしてますので外れることはほぼありません。安心して彼女様に指輪を贈っていただけると思います。
この度は遠方よりMAKI大阪工房へご来店ありがとうございました!