大阪市の隣の兵庫県からお越しのお客様です。兵庫県といっても一番大阪寄りの場所からご来店です。
お客様に選んで頂いた結婚指輪のデザインは、表面をランダムに削って光沢に仕上げたミラーボールのような表面が特徴のデザインです。彫金製作では今回のようなデザインを作ることは出来ませんのでワックス製作にて指輪製作して頂きました。
![結婚指輪の手作り作業する彼女](https://osaka-ring.com/wp-content/uploads/2024/04/210628_180628yt02.jpg)
大まかな指輪のフォルムはストレート型ですので、チューブワックスを切り出し希望の幅に削っていきます。女性物は細身がご希望という事でしたので2mm幅に。男性物はサイズも大きかったので2mm幅では華奢に見えてしまうため2.5mm幅に決定です。
このように指輪サイズによって指輪幅が細すぎて見えたり、太すぎて見えたりします。一般的に女性のサイズは小さいことが多いので細身の指輪の方が似合います。逆に男性のサイズは大きいので細身だと華奢に見え、女性物の幅よりも少し広めにした方がバランスが良くなります。サイズが大きいと2.5mm幅にしても太すぎることはありません。
![結婚指輪の表面を凸凹に削って模様をつける彼](https://osaka-ring.com/wp-content/uploads/2024/04/210628_180628yt01.jpg)
幅を希望の幅まで削って、サイズを合わせ、表面をランダムな凸凹に仕上げます。この凸凹もヤスリで削るのですが、ランダムに削るのには少しコツのようなものが必要です。
ランダムに削るには適当に削れば出来るように思われますが、不思議なもので沢山の面は削れますが規則正しく面が作れてしまいがちです。
コツは意図的に、少しだけ削る、大きく広い面を削る、角度をわざと変える。など意識しながら削ることです。また、指輪ワックスの持ち方を変えて削るなどすればよりランダムな面が作れます。
![表面をランダムに削った結婚指輪の原型](https://osaka-ring.com/wp-content/uploads/2024/04/210628_180628yt04.jpg)
完成した結婚指輪のワックス原型ですが、所々マジックで塗った跡が残っていますが、これは表面全体をマジックで黒く塗りつぶし、マジックを削り取って行くようにしたためです。このようにすれば削り残し部分がよくわかります。
![結婚指輪を手作りした大阪のカップル](https://osaka-ring.com/wp-content/uploads/2024/04/210628_180628yt03.jpg)
これらのコツを踏まえて結婚指輪のワックス原型が完成しました!
ワックス原型は当店でお預かりしてプラチナ鋳造を経て表面を光沢に磨きます。
また、お二人の希望で内側にピンクメッキを施してより個性的に仕上げました。
![ランダム凸凹ピンクメッキプラチナ手作り結婚指輪](https://osaka-ring.com/wp-content/uploads/2024/04/210628_180628yt05.jpg)
表面のランダムな凸凹は削る人の癖のようなもので全く同じものは出来ません。
作り合いっこして頂きましたのでパートナーに作ってもらった指輪は一生の宝物になることでしょう。
この度はMAKI大阪工房へのご来店誠にありがとうございました!