結婚指輪を自分たちで手作りするのが流行っておりますが、実際の手作りはどのように作り上げていくのでしょうか?その作業風景をご紹介します。
ワックスから指輪の形を切り出す
まず、チューブワックスという円筒型のワックスから作りたい指輪の幅で切り出します。そのためにどこを切ればよいかの目安線をワックスに引いていきます。
ワックスに切り取るための目安線を引くにはケガキコンパスという道具を使ってワックスに線を引いていきます。事前にケガキコンパスの幅を作りたい指輪の幅の広さに合わせておきます。

切り取り線に合わせて糸鋸でワックスを切っていきます。この時引いた線よりも少し大きめに切ります。ギリギリに切ってしまうともし歪んで切れてしまい、希望した幅よりも薄くなってしまうのを防ぐためです。
切り取った断面は凸凹になると思うので凸凹の断面はヤスリで平面に削って希望の幅まで合わせます。
リーマーでサイズを合わせる
希望の幅まで削れば次に内側の穴を広げて自分たちのサイズに合わせます。ワックスには穴が開いておりデフォルトの穴の大きさは8号ぐらいです。この8号より大きくするには穴を広げます。

リング状のワックスの穴にリーマーを差し込みくるくるリーマーを回転させるとリーマーの刃によって内側が削れて大きくなります。回す方向によって削れる方向が決まっているので逆に回すことの無いように注意して回しましょう!
表面の仕上げ
自分のサイズまで削るとワックスの厚みが薄くなっていきますが、サイズが削れても厚みが厚い場合は今度は外側からワックスを削って指輪の厚みを薄くしていきます。通常ワックスの指輪の厚みは1.6mm~1.8mm程度にします。
厚みが適正な厚みになれば平打ち型や甲丸型に角を落として表面を更にきれいに仕上げます。表面の最終仕上げはスポンジヤスリという柔らかいスポンジ状のヤスリを使ってワックスの表面をなでるようにすると表面が滑らかになりきれいに仕上がっていきます。

シンプルな甲丸リングであればこれで結婚指輪の原型の完成です!
貴金属で完成した手作り結婚指輪
この原型は鋳造によってプラチナなどの貴金属に仕上げていきます。
仕上がった手作り結婚指輪がこちらです。

熟練した職人がピカピカに仕上げて完成です!
指輪の内側には無料で彫刻が出来ます。いろいろなマークや文字を彫ることが出来ますが、自分たちのオリジナルのマークや模様を彫ることも出来ます。その場合でも無料で彫刻しております。

このお客様の場合は梅の花をオリジナルで彫刻しました!
この度はご来店ありがとうございました😃